ぷるぷるでだしの効いた茶碗蒸しですが、
いざ家で作るとうまく固まらない!と困った
経験はないでしょうか。
今回は茶碗蒸しが固まらない原因と対処法を
紹介していきます。
茶碗蒸し固まらない時の原因
茶碗蒸しが固まらない原因は主に
3つあります。
・卵と出汁のバランスが良くない
茶碗蒸しの卵と出汁のベストバランスは
卵1に対して出汁は3の1:3です。
ただ、他の具材から水分も出てきますし、
卵も個数を書いているだけで重さが
実際何グラムぐらいあるのか分からないので、
正確に1:3の黄金比率にするのは
難しいかと思います。
ただ、具材をあらかじめ下処理、
薄めに味付けをして火を通すことで水分を
抜くことで、具材から出てくる水分量を
抑えることができます。
・生の舞茸を入れている
生の舞茸にはプロテアーゼというたんぱく質を
分解する酵素があります。
せっかく加熱によって卵のたんぱく質が
固まっているのに、生の舞茸を入れることで
タンパク質が分解され固まらない原因と
なります。
・温度管理が出来ていない
卵と出汁の量を測って入れたり、舞茸を
使わなかったりしても蒸すときの温度が
低ければ茶碗蒸しは固まりません。
茶碗蒸しを固めるためには、80℃~90℃の
温度を保つ必要があります。
それ以上高温になると「す」が
出来てしまいます。
「す」とは、たまごと水分が混ざっている
茶碗蒸しを高温で熱した場合、
卵はすぐ固まり、水分が後で沸騰するため、
行き場のない水蒸気が隙間となることを
言います。
茶碗蒸し固まらない時の対処法
ここでは、茶碗蒸しが固まらない時の対処法を
紹介します。
・卵と出汁のバランスが悪い場合
まず、卵と出汁のバランスが悪い場合は卵を
少し足してみましょう。
テキトーに入れてしまうと今度は卵が
多すぎてしまい、固まりすぎてしまう可能性が
あります。
卵のサイズと出汁のおおよその分量です。
卵のサイズ
卵一個当たりの重さ
1:3の出汁の分量
卵のサイズ: Mサイズ
卵一個当たりの重さ: 約50㏄
1:3の出汁の分量: 150㏄
卵のサイズ: Lサイズ
卵一個当たりの重さ: 約60㏄
1:3の出汁の分量: 180㏄
これを参考に卵を追加しても固まらない場合は、
具材からの水分量が多いので少しずつ様子を
見ながら追加していきましょう。
・生の舞茸を入れた場合
生の舞茸を入れた場合は、まず具材を取り出して
舞茸を下茹でしましょう。
そして、卵を追加して蒸しましょう。
舞茸が卵のたんぱく質を分解してしまって
いるため、卵を追加してタンパク質を補います。
・温度管理が出来ていなくて固まらなかった場合
温度管理が出来ていない場合は、再度温度管理を
しっかりして蒸しましょう。
蒸し器内の温度が80℃~90℃に
保てるようにするのが重要です。
温度計を使うと簡単に温度管理ができます。
出来上がったか確認をするために、
何度も蓋を開けていると蒸し器内の温度が
下がってしまうため、タイマーを使って時間も
管理すると失敗しづらくなります。
また、温まったと思っても蒸し器内が十分に
温まっていない可能性もあります。
必ず、茶碗蒸しを入れる前に、蒸気が
しっかり上がったのを確認してから
蒸し始めましょう。
茶碗蒸し固まらない具材
上の項目でもあげたように、生の舞茸は
たんぱく質を分解する働きがあるので、
そのまま茶碗蒸しに入れると固まらない
です。
その他にも、ブナシメジやヒラタケにも
タンパク質を分解する酵素が少しですが
入っています。
ブナシメジやヒラタケは特に下茹でしてから
茶碗蒸しに入れなくても良いですが、
不安であれば舞茸と同様に下茹ですることを
おすすめします。
茶碗蒸しレンジで固まる?
茶碗蒸しは電子レンジで固まります。
ただ、電子レンジで作るときは、出汁の量を
少なめにします。
蒸し器で作る場合は、1:3が黄金比率
でしたが、
電子レンジで作る場合は、1:2.5が
黄金比率になります。
電子レンジで加熱をする際は、500Wであれば3分
加熱した後、10秒ずつ様子を見ながら
加熱していきましょう。
一気に加熱すると「す」が入る可能性が
あります。
茶碗蒸し固まらない時、リメイクレシピを紹介
失敗しても茶碗蒸しとしてではなく、
他の料理にしてしまうのも一つの手段です。
出汁香る和風チーズオムレツ
オムレツは小さい子から大人まで
大好きだと思います。
固まらなかった茶碗蒸しに、ミックスチーズを
加えフライパンで焼くだけです。
簡単にリメイク出来て、失敗した茶碗蒸しだと
思われることもありません。
いかがでしたか?
茶碗蒸しは慣れるまでコツが必要ですが、
失敗しても美味しくリメイクができます。
また、失敗しないためにも
・卵と出汁の黄金比率1:3
・生の舞茸は入れない
・蒸し器内の温度管理
を徹底して、ぷるぷるの茶碗蒸しをご賞味
ください。
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