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日本で食べられているぬか漬けのように
ヨーロッパ諸国で食べられている
ザワークラウトという漬物があります。
ザワークラウトはドイツ語ですっぱい
キャベツのことで、
英語ではサワークラウトといいサワーでピンとくる方も
いると思います。
日本語でなじみのあるサワー、つまり酸味のきいた
キャベツの漬物ということですね。
イタリア料理店などと比べると少ないドイツ料理店ですが、
ビアホールなどで料理の付け合わせとして
召し上がったことがある方もいるのではないでしょうか?
肉料理をさっぱりおいしく食べられるザワークラウトは
簡単にご家庭でも作ることができます。
そんなザワークラフトですが、
今回は簡単に作れるザワークラフトのレシピをご紹介
致します。
簡単に作れるザワークラウトとは!
ザワークラウトは生キャベツの乳酸菌発酵から
生じた酸味で、酢を入れて作っているわけでは
ありません。
とっても不思議ですがキムチが日を追うごとに
すっぱくなるのも乳酸菌発酵がすすんだものと
考えれば合点がいきます。
ザワークラウトはあれこれ用意しなくても
キャベツと塩のみで簡単に作れます。
ザワークラウトの作り方
① スライサーで細く切ったキャベツに
重量の2%の塩を加えなじませて水分を出す。
(キャベツから出た水分は後ほど使います。)
② 消毒済みの瓶などに隙間なく葉を詰め、
上にラップをしき重しをして常温で保存します。
(キャベツの芯や丸めた外葉でも重しができます。)
③ キャベツと出た水分を瓶の中にいれて発酵させ、
様子を見ながら冬場は1週間前後、
夏場は3日前後で出来上がります。
発酵するにつれ葉が少し茶色みをおび泡が出ます。
酸味は時間の経過で進みますのでお好みのところで
冷蔵庫に移動してください。
塩が少ないと腐敗の原因になりますのでお気を
付けください。
ザワークラウトの栄養価
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クラウトという単語にはキャベツと薬草という
両方の意味があるそうで、
キャベツにはビタミン類、カリウム、カルシウムなどなど
栄養豊富です。
昔のドイツは冬に新鮮な野菜や果物を食べることが
できませんでしたので、
ビタミンCは壊血病予防に役立ったそうです。
壊血病とは体のビタミンC不足で起こり、
口内の出血、貧血、感染症の抵抗力が弱まる
などの症状です。
ビタミンCは人間の体内では作れないので、
いかにザワークラウトが必須だったかがわかります。
ビタミンCは加熱に弱いのでとても理にかなっている
作り方なのです。
ビタミンUの別名のキャベジンも胃の粘膜の保護や
修復をする役割の栄養素です。
さらに植物の乳酸菌発酵の力で作られている酸味となると
聞いただけで体によさそうです。
乳酸菌の効果は広く知られていますが、
腸に作用しお通じがよくなりお腹すっきりで
体も軽く美肌効果もありそうですね。
ザワークウトの食べ方レシピ
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ザワークラウトの乳酸菌を活かしてソーセージや
から揚げの付け合わせとして
そのまま召し上がることです。
脂っこい口の中がさっぱり食も進みますし、
ザワークラウトの効果絶大です。
ハムを一緒にはさんだサンドイッチも美味です。
ザワークラウトのレシピをアレンジ
ザワークラウトが生まれたアルザスという地方は
ドイツとフランスの国境にあり、
ドイツの支配の時代もありますし現在はフランス領と
いう土地柄ですのでフランスでも盛んに食べられています。
ザワークラウトはフランス語ではシュークルートと
呼ばれています。
この名はそのまま料理名ともなっていまして、
ベーコンや固まり肉などをザワークラウトと煮こむ
家庭料理です。
簡単なレシピをご紹介します。
材料 :ザワークラウト300g、玉ねぎ1/4、
ソーセージ4本、厚いベーコン100g、
白ワインと水を半量ずつの200㏄、油、塩、コショウは適量。
① 酸味が強い時は水洗いしてザワークラウトを
絞ります。水分は使いません。
② ベーコンにうすく焼き色をつけます。
③ 軽く塩をふり、ゆっくり甘みを出しながら玉ねぎを
炒めます。
④ 鍋にザワークラウト、玉ねぎ、ベーコンを入れ
10分煮ます。
⑤ ソーセージを入れさらに15分煮て水分が少なくなり
塩コショウして出来あがりです。
いろんな肉を加えることによる旨みの相互作用が
おいしく作るコツですので、
本来は塩をうった固まり肉を使います。
肉の塩分はそれぞれなので味見してください。
ジャガイモ、ローリエも好相性。多めに作った翌日は
スープカレーにアレンジするとおいしいです。
それとザワークラウトスープはお手軽です。
鍋に沸かしたお湯の中にスープストックを入れ、
お好みの量のザワークラウトを入れるだけです。
塩コショウで味を調えて出来上がりです。
トマトの角切りで色どりを添えてもよいですし、
缶入りのビーンズを加えたらたんぱく質も取れて
ボリュームもアップしおすすめです。
体によいザワークラウトはヨーロッパの食生活に
欠かせない食品ですが、
日本には浸透していない新しい発酵食品です。
ドイツ気分でソーセージに添える、フランス気分で
シュークルートなんて楽しい旅行のようで
ワクワクします。
ぜひ新しい味にチャレンジしてみてください。
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