栄養失調と聞くと、
戦時中に食べるものが少なく、すごく
痩せている人を思い浮かべる方が
多いと思います。
しかし、今はコンビニやスーパーなどが
たくさんあり、食べるものも
たくさんあるのになぜ栄養失調という
言葉が最近になって話題になって
いるのでしょうか?
昔の栄養失調とは違う、現代型栄養失調が
話題にあがっているのです。
今回は、一人暮らしに起こりやすい
現代型栄養失調について
調べていきたいと思います。
現代型栄養失調とは
現代型栄養失調とは、摂取カロリーは
足りているが、体に必要な栄養素が
足りていない状態のこと指します。
例えば、コンビニやファーストフード店で
食事を済ませてしまうと、
栄養バランスが悪く食生活が
偏ってしまいますよね。
特に、一人暮らしの方は一人分の料理を
作るよりもスーパーなどの総菜や
お弁当などで済ませてしまった方が
簡単ですし、自分の好きな物を
食べられるので良いですよね。
また、女性で多いのは食事制限などで、
偏った食事になりがちになります。
例えば、体にスムージーが良いと言って、
そればかりを飲んでいると野菜は
取れますが、たんぱく質であるお肉が
不足してしまいますよね。
このように、一見体にいいものを
摂っているようでも、よくみると
摂っている栄養素が偏っていて、
そのまま続けると
現代型栄養失調になってしまうのです。
摂取カロリー自体守っていても、
栄養バランスが崩れると様々な体の症状が
起きます。
それでは、どのような症状が起きるのか
確認していきましょう。
栄養不足で起こりやすい体の症状
糖質を摂りすぎると、糖質をエネルギーに
変えてくれるビタミンB1を大量に
消費します。
体内でのビタミンB1が欠乏すると、
疲労感、倦怠感、イライラなどの症状が
起きてしまいます。
また、タンパク質が不足すると体の
機能低下につながります。
どういうことかというと、タンパク質は
臓器を始め髪の毛、爪の先まで
体のいたるところで使われている
栄養素なのです。
その、栄養素が不足すると、体をケアすることが
出来ず、免疫力が低下し、筋力や機能を
維持することができません。
しかも、タンパク質は毎日作り変えて
いるのです。
古いタンパク質は、体の外に排出され、
食事で新しいタンパク質を摂取するのです。
その他にも、ミネラル不足で、
貧血、低体温、冷え性、うつ病、肌荒れ、
肥満などを引き起こしやすくなります。
一人暮らしで不足しやすい栄養素と食材
一人暮らしだと中々、料理をしない方が
多いかと思います。
ひとり分を作るとどうしても材料が
余ってしまい腐らせてしまう経験を
したことがあるのではないでしょうか。
そうすると、ファーストフードや
コンビニに偏ってしまいますよね。
一人暮らしで不足しやすい栄養素と
食材は以下の4つです。
・ビタミンA・・・魚介類、ニンジン、
レバーなど
・ビタミンB1・・・海苔、海藻類、
豆類、豚肉
・鉄分・・・レバー、卵、ゴマ、海藻類
・亜鉛・・・ささみ肉、たらこ、レバー、
牡蠣、チーズ、豆類
ですが、これだけを摂っていればいいと
いうわけではないです。
次に、どのようにしたらバランスの良い食事を
心がけられるか見ていきましょう。
栄養不足を改善するためにまずやるべき対策法
厚生労働省では、「食事バランスガイド」と
いうものを作っています。
これは何かというと、一日の必要な
食事バランスを絵でわかりやすく示して
いるものです。
組み合わせや、どのぐらいの量を食べれば
いいのか書いていますので、
すごくわかりやすくなっています。
また、「食事バランスガイド」では、
何を摂るのか5つの項目に分類しています。
・主食(ご飯、パン、麺など)
・副菜(野菜、きのこ、いも、海藻料理)
・主菜(肉、魚、卵、大豆)
・牛乳・乳製品
・果物
この5つの項目に分類されています。
この項目をどのぐらい食べればいいのかを
念頭に置いて食事をすると、
外食やコンビニのお弁当等であっても、
バランスよく食事が出来るかと思います。
参考:厚生労働省HP
簡単に栄養不足を解消する方法
簡単に栄養不足を解消するには、
シチューや鍋などがいいかと思います。
シチューはスープまで飲むので、
野菜の栄養素がスープに溶けたとしても
問題ありません。
また、野菜をたくさん入れることが出来るので、
一度に様々な栄養素を補うことができます。
いつものコンビニやスーパーのお弁当に
プラスワンでけんちん汁や豚汁などを
付け加えると野菜をしっかりとることが
できますね。
また、朝食を軽く済ませている人や、
食べていない人は朝こそしっかり食べる
習慣をつけましょう。
お昼ご飯と晩御飯だけでは、栄養を
しっかり補うことは難しいので
3食バランスよく食べることを
心がけましょうね。
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