家庭でパンを作るとき欠かせないのが、
イースト菌ですよね。
イーストには3つの種類に分けられます。
生イースト、ドライイースト、
インスタントイースト
この3種類に分けられています。
なかでもスーパーなどでよく目に
するのは
ドライイーストかと思います。
使い勝手も良く低価格で購入することが
可能なドライイーストですが、
「ドライイーストは体に悪い」という噂を
よく聞きます。
本当に体に悪いのか調査していきたいと
思います。
ドライイーストとは?
そもそもイーストとはなんでしょうか?
イーストは日本語で「酵母」という意味です。
自然界に存在するイースト菌を
仮死状態にさせ長期保存できるようにしました。
ドライは日本語で「乾燥」という意味です。
つまり、イースト菌を仮死状態にさせ、
乾燥させたものをドライイーストと呼び
生イーストを加熱処理し顆粒状しています。
ドライイーストと同じように製菓コーナーで
良く目にするのは
「ベーキングパウダー」かと思います。
どちらも作用は同じで膨らませるのが
メインになりますが、
二つの違いはなんなのでしょうか?
ベーキングパウダーとの違い
ベーキングパウダーは重曹が主だった
成分になります。
また、ベーキングパウダーと
ドライイーストでは発酵する過程が
異なります。
ドライイーストのふくらみかた
まず、仮死状態にあるイースト菌を
復活させるために、
ぬるま湯にドライイーストを
入れて活発化させます。
イースト菌が目覚めると、糖分を
餌にし分解を始めます。
この際、二酸化炭素を発生させて生地を
膨らましていきます。
食感としては、ふわふわした柔らかい食感に
なります。
予備発酵以外にも生地を寝かせる必要が
あります。
ベーキングパウダーのふくらみかた
ベーキングパウダーは化学反応を
使って膨らませます。
水分と熱で化学反応を起こし、
二酸化炭素を発生させます。
食感としては、サクサクした感じの食感で、
ふくらみが弱いのです。
そこまで多くの膨らみを欲していない
お菓子などに最適です。
また、ドライイーストとは違い、
予備発酵や発酵手順は必要ないのです。
両者、同じ二酸化炭素で膨らみますが、
自然発酵か化学反応かの違いで
ふくらみ方や食感が変わってきます。
ドライイースト菌は体に悪いのは何故?
ドライイーストは体に悪いと
言われていますが、それは本当なのでしょうか?
実は、ドライイーストは体に悪く
ありません。
ドライイーストと聞くと、食品添加物の
ように思いますが、
最初に書いたようにドライイーストは
自然界にある菌を純粋培養しただけなのです。
なので、ドライイーストには
食品添加物は入っていません。
では、何故ドライイーストが
体に悪いと言われているのでしょうか。
実は、「イーストフード」と呼ばれる
食品添加物と間違われているのです。
このイーストフードは、
生地の発酵を促進したり、生地を
安定させるために使われています。
イースト菌の餌となるものです。
「イーストフード」内に入っている、
塩化アンモニウムは
生地を膨らませるために入っています。
硫酸カルシウム・炭酸カルシウムは生地の
PH調整をするために入っています。
L-アスコルビン酸は生地を引き締める
酸化剤です。
食品添加物とはいえ、国で安全性が
認められているものですので、大量に
摂取しなければ大丈夫かと思われます。
ただ、気になる方は避けた方がいいでしょう。
ホームベーカリーでのドライイーストの使い方
各メーカ・機種によって使い方は様々ですが、
ドライイーストを入れる専用ケースが
ないタイプの場合は、ドライイーストに水が
当たらないように、真ん中に窪みを作って
そこに入れましょう。
また、ドライイーストにも種類があります。
低糖性ドライイーストと
耐糖性ドライイーストの二種類です。
この二種類の違いは、糖分の量にあります。
小麦粉に対して、糖分が20%を
超える場合は耐糖性ドライイーストを
使いましょう。
よく、「パンが思うように膨らまない」と
聞きますが、糖分が多すぎると
膨らまない可能性があります。
おすすめの作り方の紹介
今回は生クリーム食パンの作り方を
紹介したいと思います。
水…150ml
生クリーム…50ml
強力粉…290g
砂糖…32g
塩…5g
無塩バター…10g
ドライイースト…3g
材料は上から順に入れましょう。
入れるときのポイントですが、
塩とドライイーストは混ざらないように
入れましょう。
塩に含まれている水分がドライイーストと
混ざることで、膨らまなくなります。
あとは、スタートボタンのスイッチを
入れるだけです。
もちもち食感の食パンの出来上がりです。
いかがでしたでしょうか。
ホームベーカリーがあると簡単にパンが
作れますのでぜひ、自家製パンを作ってみては
いかがでしょうか。
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