切り干し大根はスーパーなど一年中
販売され、
乾物なので日持ちがして常備されている
ご家庭も多いかと思います。
秋から冬が旬であり、秋くらいから
初物というラベルの商品を見かけるように
なります。
大根がおいしくなる時期に、
切り干し大根の出荷量も最盛期を
迎えます。
そんな、切り干し大根ですが、とても健康に
良い食材だと思っていたのですが
体に悪いと言う方もいますが
その原因を調査してみましたので
最後までお付き合いお願い致します。
切り干し大根は体に悪いと言われるのはなぜ?
切り干し大根は、生の大根を干し、水分を
抜き乾燥させて作られています。
生の大根の1/10ほどの重量になり、栄養や
うまみを凝縮されて出来上がるのですが、
なぜか体に悪いと言われる時がありますが、
食物繊維の取りすぎでお腹の調子を崩すことが
あることが要因のようです。
皮つきの生の大根の食物繊維は1.4gですが、
切り干し大根の乾燥した状態は100gで21.3gになり、
20倍にもなります。
再度水分を与え、ゆでた100gでも3.7gと
大変多く食物繊維が含まれます。
食物繊維は大きく分けて2種類あり、
水溶性食物繊維は、便を柔らかくし、
不溶性食物繊維は、水分を取り込み、
便をカサ増しして腸を刺激し便通をよくする
特性があります。
ゆでた切り干し大根には、食物繊維に
水溶性食物繊維が0.6g、
不溶性食物繊維が3.2gとバランスよく含まれて
いますが、腸の環境を整えようとし、
不溶性食物繊維のとりすぎの逆効果で便秘を
引き起こすことがあるようです。
不溶性食物繊維は、様々な食品に含まれ、穀類、
豆類、イモ類、野菜、果物にも含まれていますので、
切り干し大根だけを大量に食べることは、
かえって便を硬くし、便秘を悪化させることが
あります。
切り干し大根の栄養
干すことで重量が減った切り干し大根は、
生の大根より栄養価が高くなるものもあります。
人間の体内で作ることのできないミネラルなどの
豊富な栄養が含まれた食品で、
ビタミンB1、B2、カリウム、カルシウム、
鉄分などが豊富に含まれています、
ビタミンB1は、糖質の謝疲に必要な栄養素で
疲労回復効果があり、B2は、肌、髪、爪などの
発育促進、カリウムは体内の水分調整や血圧を下げる、
鉄分は血液の酸素の運搬、貧血の改善などに
使われています。
特にカリウムは切り干し大根を食べると一日分が
摂取でき、美容や健康に効果のある栄養が豊富に
入っている食品です。
切り干し大根のカロリーや糖質は?
普段から健康に気を使われている方には切り干し大根は
糖質が高いと聞いたことがある方もいると思いますが
実際はどうなのでしょうか?
100gの中、生の大根にはカロリー18㎉、糖質2.9g、
乾燥した切り干し大根にはカロリー301㎉、
糖質48.4gが含まれていますので、
実際に切り干し大根の糖質は結構高いようです。
ゆでた切り干し大根にも100gには0.4g含まれて
いて、作り置きの際に、傷みにくいようにと
甘めの煮物などにするとカロリーや糖質量が
高くなりがちです。
味付けには出汁を利かせるなどで砂糖を減らし、
一緒に煮る野菜種類や糖分の入った調味料に
気を配り料理すると、カロリーや糖質が
抑えられます。
切り干し大根は糖尿病の食事にはどうなの?
糖尿病には食物繊維を1日20g摂取するとよいと
言われています。
食物繊維は、噛み応えがあり食事に満腹感を与え、
血糖値の上昇を抑える働きがあるので、
切り干し大根の料理は糖尿病の方の食事に
適しています。
調味料に含まれる糖は血糖値が上がりやすい
ですから、酸味を利かせた酢の物などに料理すると
おいしく食べられます。
切り干し大根は食感もよく、ゆっくり食べることも
できるので、糖尿病の食事作りに広く利用されて
います。
切り干し大根は妊婦や子供に健康効果は?
妊婦はむくみが出やすく、お腹に力を入れて
排便できないため便秘になりやすいです。
切り干し大根は食物繊維とカリウムが多く
含まれているので、食物繊維でお通じの改善、
カリウムが水分排出を促しむくみを解消して
くれます。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランスよく
含んでいる切り干し大根は、
食べ過ぎに気を付ければ便秘に効果的です。
一食は、小鉢一皿分くらいを食べる目安として
ください。
成長期の子供には歯や骨の健康や形成に
カルシウムが必要です。
切り干し大根は,大根の21倍のカルシウムが含まれて
いるので、魚が苦手な子供にも手軽にカルシウムが
摂取できます。
煮物だけでなく、サラダなどにもできると認知されて
きた切り干し大根は、水洗いしただけで
食べることができます。
大体4倍ほどの量に膨らみ、流水で洗えば白くきれいに
なります。
香りが気になる方は、軽く熱湯でゆでると
すっきりした味になり食べやすくなります。
ツナやキュウリなどを加えてお好みの味付けで
おいしく食べることができますので、
野菜が足りないなと思った時の副菜として
栄養価も高くおすすめです。
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